人工呼吸器の設定簡単マスターコース: やさしイイ呼吸器教室
酸素を決める要素として、
肺胞の数=PEEP
FiO2
を設定し、
二酸化炭素を決める要素として、
分時換気量
=1回換気量×呼吸回数
を設定します。
ま、PEEPとFiO2はいいですね。
どんな器械でも、設定のところにあるので、そこのダイヤルを回して設定します。
しか〜し!
器械のどこを見ても、1回換気量とか呼吸回数とか、書いてない!
どう設定したらいいの?と悲鳴が聞こえてきますね。
実は器械(のメーカー)によって、そして、従量式か従圧式かによって、換気量の設定は必ずしも1回換気量と呼吸回数ではなく、様々なパラメーターになっているのです。
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これは本当に困るのですが、まずは落ち着いて、自施設の器械についている説明書をじっくり読んでおきましょう。私も自施設にある器械ぐらいしかわかりませんので、説明が多少偏ることをお許し下さい。
ここで、従量式と従圧式の違いを。
従量式と従圧式の違いは、まあ、吸気の時に、どういう風に空気を入れるかの違いです。
従量式は、決められた一定の量(1回換気量)の空気を、決められた回数(呼吸回数)入れる。これで、一定の換気量を保証するものです。
これは原則通りで、理解しやすいモードです。パラメーターの設定も、1回換気量と呼吸回数を決めるものが多いので、わかりやすいですね(昔のサーボは、分時換気量を設定していまし たが)。
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デメリットは、量を優先させるので、特にARDSなど、肺が硬くなる疾患や喘息の時など、思いがけず高い圧が気道内にかかってしまう可能性があること。気胸や縦隔気腫、といった、圧外傷を引き起こし、ややこしいことになります。
それで、最近では、従圧式の方が好まれる傾向にあります。
従圧式は、一定の圧を決められた時間入れる。ですので、換気量は保証されないわけですが、救急・ICUの領域で人工呼吸をする疾患の多くは、ARDSのようなT型呼吸不全が多いため、換気量をがっつり入れる必要はないケースが多いのですね。
それよりむしろ、圧外傷の回避、肺の保護という観点で、こちらが好ましいとされることが多い� ��うです。
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パラメーターの設定は、最高圧レベル(PC)と吸気時間を決めます。吸気時間I:呼気時間Eの比(I/E比)も必要です。これで、どの程度の圧でどれだけの時間空気を送り込むか、1分間に何回送り込むかが決まり、その結果分時換気量が決まるのです。
ですから、設定のところを見ただけでは1回換気量も、呼吸回数も、分時換気量もわかりません。肺の硬さなど、いろいろな要因の結果、換気量が決まってくるのです。でも、必ずモニター画面があって、1回換気量も、呼吸回数も、分時換気量や、自発呼吸の回数なんかもわかるようになっていることが多いです。
従量式で設定しても、従圧式でも、大事なことは、設定した後に実際の数値をモニター して確認することです。
従量式であれば、気道内圧が上がりすぎていないか。従圧式であれば、しかるべき分時換気量が保たれているか。血液ガスも取りましょう。
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